「やさしい革」について
革という素材 〜皮から革〜
革、はご存知の通り動物の革で、多くは「牛革」のことを指します。
そしてその革は、元は「皮」です。
動物の皮、と書くと、また違う感覚になりませんか?
ほね部の活動の中で
私は福井県の自然史博物館で、ほね部というボランティア活動に参加しています。
ほね部では、動物の骨格標本を作成しています。
駆除された動物や、交通事故や寿命で死んでしまった動物などの、毛皮を剥いで内臓を出して、骨格を取り出し標本にし、遺していく活動です。
その中で、皮や骨、そしてその動物への敬意をより深く感じる様になりました。
今までは革として仕入れて素材として見ていましたが、少し疑問を感じるようになり、「革を買う」ということ自体に少し抵抗を覚える様になってきています。
でも、牛は牛革のために飼育されているわけではなくて、食肉や乳牛など色々な側面があって
革を作ること自体は全然悪いことではなく、むしろきちんと無駄なく革になっているわけです。
答えはなく難しいですが、考えていきたい部分です。
それでも革はかっこいい。
それでも革という素材は本当に素晴らしいです。
丈夫で、強くて、よく伸びて、しなやか。
何十年も使えます。
使い捨てばかりの世の中で、革は古来から長く使われてきた素材です。
それをファッション的に作ったり消費するのではなく、持続可能な形で使うことはできないか、今後の私の大きな課題と目標です。
「やさしい革」
その中で、先日Twitterで教えていただいて知ったのが
「やさしい革」という活動です。
やさしい革の約束|日本発の環境と社会に配慮した革なめしです。 (y-leather.jp)
害獣駆除された動物などの皮革を、一枚から鞣してくれる工場もあり
これはやってみたい・・・!と、作戦を練ろうと思っています。
今後の目標
福井県の中でも、害獣の処理には困っているようで
などもあることを最近知りました。
今後、こういったところと繋がって、できるだけ駆除された動物たちが無駄にならないような作品づくりが目標です!
(そしていずれ、ふるさと納税の返礼品が、福井の皮革でつくれたらいいな。。。)
とまだまだ道のりは長いですがもくろんでおります。
ぜひ、アイディアやご意見などありましたらお寄せくださいね!(*^-^*)